家庭裁判所に行くと洗脳される

2カ月間山小屋でバイトしていたので、その間支援のほうは遠ざかっていた。それでも回数を減らした「会いたい親子のホットライン」は先月混雑していて、今日も相談があった。

子どもと引き離された方は、家裁に行くと常識が通じない、と思っておかしいと思って電話してくる人が多い。だけど、家裁ではそうしないと子どもに会えない人質取引を職員も弁護士もかかわる人みんなが当たり前のようにしているので、結局、相手の感情を刺激しないように、とその対応を疑問に思わなくなる人もいる。だから妻子の住所がわからなくなっていれば普通は捜索願なのに、家庭裁判所では家庭問題情報センター(FPIC)という、裁判所職員の再就職先にお金を支払って子どもに「会わせてもらう」のが正しい対応と思って、「これしかないんでしょうか」と聞いてくる。

「それって誘拐ですから、海外だったら彼らは犯罪組織で、仮面ライダーで言ったらショッカーみたいなもんですよ。こっちも変身してもいいんですけど(多少盛ってます)」としゃべると、「やっぱり変ですよね。洗脳されていました」と言っていた。

何も片親疎外は子どもだけの問題ではない。親も自分が疎外されるのがあたりまえの環境にいると自分が親であることを否定してもいいと、自分で自分を疎外するようになるのだ。気を付けましょう。