3月20日に大阪府茨木市の池田さんという女性から、以下のメールが入った。
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突然のご連絡、大変失礼致します。
宗像様のブログ、2022年6月28日「カワウソ目撃@茨木市(大阪府)」を拝見し、私も茨木市在住で、この度カワウソを目撃したため、ご連絡差し上げた次第です。
今月3月9日(木)16:00頃、茨木川における●●橋周辺の河原にて、犬の散歩をしている時に、灰色がかった生物が川を泳いでいるのを発見しました。じっと目を凝らして見ていると、その生物は、陸に繋がる穴蔵のようなところになめらかに入って行き、一度こちらを振り返りました。その顔は紛れもなく、カワウソでした。私が好きなカワウソのキャラクターにそっくりで、口角が上がっており、とても可愛らしい見た目でした。
体長は60センチほどだったと思います。(1歳になる私の娘より少し小さいくらいでしたので、私の感覚的なものです)
尻尾はヌートリアより太めでした。
帰宅後主人にそのことを話すと、カワウソは絶滅していることを教わりました。主人に、ヌートリアと見間違えたのではと言われました。
しかし私はヌートリアは何度も目撃しており、カワウソと区別はつきますし、見間違いではないと思っています。
あの日以降、ほぼ毎日河原に通い詰めていますが、カワウソは目撃できておりません。
その間ヌートリアは何度かあります。
そして今日、同じように河原でよくお会いする近隣住民の男性に、カワウソを見たことがないか話しかけてみたところ、彼も見たことがあると言っていました。巣穴を作り生活しているようだと言っていました。
ただ彼の場合は、カワウソが絶滅していることを知っており、ヌートリアかもしれないのではっきりした事は言えないけど、とおっしゃっていました。
証拠の写真があるわけでもない、信じてもらえるわけがないと思っていましたが、私と同じように、茨木でカワウソを目撃したことがあるという、宗像様のブログを発見し、もし調査を続けていらっしゃるのなら、私のこれが目撃情報になればと思い、僭越ながらご連絡させて頂きました。
絶滅してしまったカワウソの生き残りが茨木川に生息していることを、願っています。
(一部改変しています)
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後日電話で連絡し、詳細を確認しました。
池田さんは以前からネットでコツメカワウソの動画を見ていて、今回目撃したことでニホンカワウソの写真も見てみたそうですが、どちらかというとコツメカワウソに似ていたということでした(ニホンカワウソはユーラシアカワウソと近いのですが、それについては知らないようでした)。どのカワウソかわからないものの、動物園でもカワウソは見ているそうです。
2メートル先の至近距離で見ているようです。大きさ60センチというのは、サイズ的にはユーラシアカワウソよりも小さく、イタチが泳いでいるのもありえますが、上流から下流に泳いでいるのを見ているので、もっぱら川を横切るときに泳ぎを利用するだろうイタチとは違うようです。
気づいてから3~5メートルほどの川幅の、向こう岸の穴の中に消えていなくなるまで「賞味1分もなかった」。以前見たことがあるヌートリアとは違っていたので、「ワー」と声を挙げるとこちらを振り向き、2秒程度目があったそうです。その顔が、「口角が上がっていてにこっとしていて顔はカワウソ。佐保川で見た人が描いたイラストともよく似ていて、頭が平べったい。ヌートリアは見ていますが顔がかわいくない」
目撃地付近は自然の護岸で、大き目のコイもいて釣りをしている人もいると言います。佐保川の目撃地点とはさほど離れていないので、この地域を生息場所とする個体がいるのかもしれません。(2023.3.22)